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2017 年度 実績報告書

呼吸様式の変化に伴う味覚情報処理機構の破綻と回復に関するメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 26293434
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小野 卓史  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30221857)

研究分担者 細道 純  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00420258)
渡 一平  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (10431941)
誉田 栄一  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (30192321)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード口呼吸 / 味覚障害 / functional MRI / 片側鼻閉モデルラット
研究実績の概要

口呼吸患者は、口腔内乾燥とともに味覚の異常を訴えることが知られているが、国内外を問わず、口呼吸に伴う味覚障害の機序について検討された報告は皆無であり、口呼吸が味覚情報処理機構に及ぼす影響やその経路については未知である。本研究では、口呼吸の味覚障害への関与を明らかにすることを目的に、臨床研究として、第一に、口呼吸者および鼻呼吸者を対象にした呼吸検査および味覚検査を行った。第二に、このような口呼吸患者に対して矯正装置を装着することを想定して、Functional MRI(fMRI)検査による口腔内矯正装置装着の影響に関する調査を実施した。さらに、基礎研究として、片側鼻閉モデルラットを作製し、5基本味に対し2瓶選択嗜好試験を行い、ラットの味覚嗜好と口呼吸に関する行動実験を行い、その後、ラット味細胞の味受容体に対する免疫組織化学染色を実施した。
臨床研究において、これまでに、成人の鼻呼吸者、慢性口呼吸者を対象にした味覚検査、また、味覚に影響を与える関連因子である唾液量、唾液曳糸性、口腔水分量、嗅覚検査および生活習慣に関するアンケート調査を行い、慢性口呼吸者では味覚閾値の上昇の結果が得られ、味覚関連因子は2群間に差は認められず、慢性口呼吸者では、味覚障害が生じている可能性が示唆されていた。また、研究に協力いただいた矯正用ブラケット装着患者の発音時における舌運動を、3テスラのfMRIにより動画撮影し、金属装置によるアーチファクトの影響について評価した結果、MRI撮影のために、必ずしも金属製矯正装置を撤去する必要がないとの結果が得られた。
基礎研究においては、片側鼻閉モデルラットにおいて、健常ラットと比較して、甘味に対する嗜好率が低下し、GustducionおよびPLCb2を指標にした組織学的観察により、有郭乳頭のtypeⅡ味細胞における構造変化が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Influence of habitual mouth breathing on taste sensation2018

    • 著者名/発表者名
      Kimura-Ueda Kayo、Shimazaki Kazuo、Sugimoto Kumiko、Ono Takashi
    • 雑誌名

      Orthodontic Waves

      巻: 77 ページ: 24~30

    • DOI

      doi: 10.1016/j.odw.2017.12.003

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Influence of orthodontic appliance-derived artifacts on 3-T MRI movies2018

    • 著者名/発表者名
      Ozawa Erika、Honda Ei-ichi、Parakonthun Kulthida Nunthayanon、Ohmori Hiroko、Shimazaki Kazuo、Kurabayashi Tohru、Ono Takashi
    • 雑誌名

      Progress in Orthodontics

      巻: 19 ページ: 7~7

    • DOI

      doi: 10.1186/s40510-018-0204-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Unilateral nasal obstruction induces degeneration of fungiform and circumvallate papillae in rats2018

    • 著者名/発表者名
      Hsu Jui-Chin、Watari Ippei、Funaki Yukiha、Kokai Satoshi、Ono Takashi
    • 雑誌名

      Journal of the Formosan Medical Association

      巻: 117 ページ: 220~226

    • DOI

      doi: 10.1016/j.jfma.2017.04.013

    • 査読あり
  • [学会発表] 習慣的口呼吸が味覚感受性に与える影響について2017

    • 著者名/発表者名
      木村佳世, 島崎一夫, 杉本久美子, 小野卓史
    • 学会等名
      第82回口腔病学会学術大会
  • [学会発表] 磁気共鳴脳血管画像診断における矯正歯科装置の影響2017

    • 著者名/発表者名
      小澤英里佳, 小澤常徳, 大森浩子, 島崎一夫, 倉林亨, 小野卓史
    • 学会等名
      第76回日本矯正歯科学会大会
  • [学会発表] 鼻呼吸障害が味覚に与える影響について2017

    • 著者名/発表者名
      任尓舒, 渡一平, 許瑞瑾, 井上カタジアンナ, 窪野真理子, 渡部徹郎, 小野卓史
    • 学会等名
      第76回日本矯正歯科学会大会
  • [図書] 矯正歯科のための重要16キーワード ベスト320論文2017

    • 著者名/発表者名
      小野卓史、小海 暁、細道 純、石田雄之、臼見莉沙、沖原秀政、上杉俊輔、池田侑平、今村俊博
    • 総ページ数
      204
    • 出版者
      クインテッセンス出版
    • ISBN
      4781205798

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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