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2018 年度 実績報告書

Positive Devianceアプローチによる医療関連感染予防の新たな戦略

研究課題

研究課題/領域番号 26293447
研究機関熊本大学

研究代表者

前田 ひとみ  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (90183607)

研究分担者 矢野 久子  名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (00230285)
河村 洋子  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (00568719)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード感染管理 / 地域連携 / 耐性菌サーベイランス
研究実績の概要

最終年度として、本年度収集したデータに合わせ、これまで収集したデータも合わせて総合的に検討した。感染管理のコツについては、2017年12月~2019年2月に九州、中国、中部地方の14医療機関の感染管理に携わる医療者を対象に面接調査を行った。面接調査の対象は各医療機関1名から5名であった。面接の内容は、感染管理の現状や課題から、感染予防の取り組みや組織づくりの内容について質問した。逐語録から感染管理強化のためのコツが語られている部分を抽出した結果、253コードが抽出でき、それらは「院内感染対策の土台を整えるコツ」「人を動かすコツ」「モチべ―ションをさらに上げるコツ」等7つのカテゴリーに分類できた。これらの結果から、感染管理をうまく進めるためには組織内のコミュニケーション力を上げることが必須であることが示された。今回得られた感染管理のための組織づくりのコツをまとめて、「医療関連感染管理のための組織づくりとコミュニケーション-現場から学ぶブックレット-」を作成した。今後、これらを中小病院に配布予定である。
また、A県内における耐性菌感染の特徴を把握するために、2016年~2018年に分離された耐性菌を収集し、シカジーニアス分子疫学解析POTキットを用いた遺伝子解析を実施した。MRSA 578株から255パターンのPOT型が得られ、その中でも106-247-33が最も高頻度に検出され、CA-MRSAの特徴であるSCCmecⅣ型やⅤ型に対応するPOT1値の陽性率は、全体の65.7%を占めていた。CREについては63,375株の内、394株がCREと判定され、菌種別ではE. cloacaeやK. aerogenesが多数分離された。また、2019年3月までにCRE 42株を収集し、mCIM法及びPCR法による耐性遺伝子検査を行った結果、カルバペネマーゼ産生株が9株、ESBLが8株、AmpCが10株確認された。今後も継続的な遺伝子解析が必要である。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中小規模病院の感染管理を成功させる組織風土創りのこつ2018

    • 著者名/発表者名
      前田ひとみ、南家貴美代、矢野久子
    • 学会等名
      第38回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] 熊本県感染管理ネットワークによる過去3年間のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌の分離動向2018

    • 著者名/発表者名
      福嶋理香、前田ひとみ、山本景一、宮川寿一、岡本真一郎、中田浩智、野坂生郷、福吉葉子、松井啓隆、川口辰哉
    • 学会等名
      第88回日本感染症学会西日本地方会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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