研究課題
日常生活のあらゆる領域において放射線が利用されており、医療領域の放射線利用の進化は目覚ましく、今後の放射線医療のさらなる発展のために、看護職もその役割の一端を担っていく必要がある。患者や地域住民にとってもっと身近な存在である看護職(看護師、保健師、助産師)の放射線利用における役割は、放射線利用の意思決定にとって重要な存在であるステークホルダーとしての住民等の放射線利用に伴う安全・安心・安寧を確保することである。放射線利用に全ての看護職が係る可能性が大きいこと(実態調査の結果)から、2年間にわたって行った調査結果等を基に、看護基礎教育の課程において放射線、放射線被ばく、放射線の健康影響に関する基礎知識・技術を修得することの必要性および看護基礎教育課程での「放射線看護」のカリキュラム案を提案した。「放射線看護学」の単位数は1単位以内とし、場合によっては、「医療安全」の中で扱うことも可能とした。理解が難しいとされる放射線を可視化して理解を深めるためには短時間でも演習を取り入れることの重要性および教育する演習科目を提案した。看護基礎教育課程に、「放射線看護」を取り入れるためには、教育できる人材(教員)の養成が不可欠であり、今年度は、教員育成のためのプログラムを開発し試行した。大学院課程で養成される保健師に対する教育課程では、放射線・原子力利用の現状・将来を考慮した「放射線リスク」を理解できる保健師育成のためのカリキュラムを開発し、試行した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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