本研究では、NICUにおける痛みのケアを向上させるために、NICU看護師の痛みのケアに関する認識や教育ニーズ、子どもがNICUに入院している母親の痛みのケアに関する認識を調査し、その結果に基づき教育プログラムを作成、試行し、評価した。 プログラムは2日間集中型で、試行には34名のNICU看護師が参加し、評価には32名が協力した。評価の結果、新生児の痛みに関する知識、および学習目標に対する主観的評価は試行直前に比べ、直後、3か月後、6か月後が有意に高く、直後のレベルが6か月後にも維持され、6か月時のインタビューでは参加者自身や病棟内に肯定的な変化がもたらされており、効果を確認することができた。
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