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2018 年度 研究成果報告書

中国格差社会における「つながり」の生成―基層社会の弱者に対する支援を手掛かりに

研究課題

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研究課題/領域番号 26300011
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分海外学術
研究分野 地域研究
研究機関島根県立大学

研究代表者

李 暁東  島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (10405475)

研究分担者 平石 耕  成蹊大学, 法学部, 教授 (00507105)
江口 伸吾  島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (20326408)
唐 燕霞  愛知大学, 現代中国学部, 教授 (80326404)
研究協力者 南 裕子  一橋大学, 経済学部, 教授
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード自治 / 社区 / つながり / ガバナンス
研究成果の概要

現在の中国では、格差の拡大により社会が分断されている。社会の活力を取り戻すために、人々の間の「つながり」を再建しなければならない。本研究は、中国都市部のコミュニティに対する実地調査を重ね、コミュニティにおける人々の多様な取り組みの現状を明らかにしたとともに、コミュニティの中における諸アクター間の関係について考察した。さらに、伝統中国の「自治」との比較を通して、中国社会の自治は、「国家」と「社会」との協働が不可欠であることを明らかにし、その可能性について展望した。

自由記述の分野

政治学、政治社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの中国社会に関する研究は、「上」からの「管理」、ガバナンスや、「下」からの「市民社会」論というアプローチが多い中で、本研究は基層社会における人々の「つながり」の形成をキーワードに、コミュニティにおける行政、住民、そして、両者の間にある「居民委員会」の三者の協力と緊張関係に力点を置いて考察したところに特徴があった。そして、現在中国の基層社会の「社区建設」をより構造的、内発的に捉えるために、伝統中国社会における「自治」との比較を行ったのは、本研究のもう一つの特徴である。本研究を通して、現在中国社会に対する理解を深めることができ、また、日本における社会的紐帯の形成という課題の参考にもなる。

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公開日: 2020-03-30  

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