研究課題/領域番号 |
26300017
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
服部 等作 広島市立大学, 芸術学部, 名誉教授 (50218509)
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研究分担者 |
中野 照男 成城大学, 文芸学部, 特任教授 (20124191)
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 教授(移行) (50177193)
森 雅秀 金沢大学, 人間科学系, 教授 (90230078)
柴田 隆史 東京福祉大学, 教育学部, 准教授 (90367136)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 仏教美術 / 工芸美術 / ヒマラヤ / 密教 / シルクロード / 造形表現 / チベット / 北西インド |
研究実績の概要 |
1.2017年度の研究実績:パキスタン・カイバルパクトヮン州を縦断するインダス川上流の古代巡礼・交易路沿いに位置するバルチスタン、ギルギット地域を8/20から9/1に調査した。調査内容は、1)古代巡・交易路にそった仏教遺跡(パキスタン側):バルチスタン・スカルドゥからギルギット・チラス、タルファン地区の磨崖像、岩画の調査、アジスデリー、タキシラのバーマラ仏塔遺構の調査。2)博物館資料調査:タキシラ博物館およびペシャワール大学付属博物館、クイドアザム大学など関係機関の研究者と調査交流を実施。 本調査により信仰実践の場の寺院と聖地、巡礼路、ならびに北西インドからタリム盆地に通じた仏教、密教-ヒンドゥー美術のインド側で既調査地域と調査の一体化を実現した。 2.研究の成果:調査地域がパキスタン・アジスカシミール側とインド・ジャムカシミ-ル地域が分断された閉鎖国境地域により両国の研究者が越境調査できないため、昨年度の調査と連携した調査の実現自体が成果となっている。さらに2014年からの本研究目的にあるヒマラヤ山脈南麓側、およびインダス-ジェラム川に沿う古代巡礼路と関わる信仰-山岳民族と精霊・土着信仰、仏教一密教、バラモンーヒンドゥの文化的基層、ならびに交流しヘレニズムの文化的影響が少なかった山岳部の民族、信仰、造形と芸能表現にもとづく仏教文化圏の基層の一体的把握を実現した。 3.今後の研究展開:インドとパキスタン両国の研究者は、国境閉鎖により相互に研究交流ができない実態があり、そのために現地の未開拓な遺跡と文化伝播のルート、ならびに基層をなす古代文化圏の情報、特に巡礼僧を代表とする地勢的、文化的な記録がすくない対象地域の一体的、限定的調査の必要性に、日本の研究者が双方向的に調査協力が可能なため、今後北西インドの古代巡礼路沿いの仏教美術について萌芽状態にある研究開拓をすすめたい。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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