研究課題/領域番号 |
26301005
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
齋藤 雅英 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (40339239)
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研究分担者 |
Toth Gabor 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (00448680)
尾崎 康子 相模女子大学, 人間社会学部, 教授 (20401797)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 発達障害幼児 / 運動指導 / 国際調査 / 幼児 |
研究実績の概要 |
2016年8月5日から16日の期間で、クイーンズタウン、ダニーデン(ニュージーランド)、メルボルン(オーストラリア)に出張し、現地インタビュー調査と国際学会で発表をおこなった。現地インタビュー調査の対象は次のとおりであった。(1)日本人インタビュー(3名:①発達障害のあるお子さんをもつ母親、②発達障害のある子どものサポートをしている支援員、③発達障害のあるお子さんをもつ両親)、(2)研究者インタビュー(オタゴ大学准教授:宮原資英)、ならびに施設概要・情報の収集、宮原准教授のもとで運動指導を実施している大学院生へのインタビュー、(3)宮原准教授の紹介で訪問した病院の施設見学ならびにリハビリテーション部門に勤める理学療法士へのインタビュー。ニュージーランドの調査の概要として、1名は日本で生まれ、その後ニュージーランドで暮らすご家族であった。もう1名は出生がニュージーランドで、現在もニュージーランド在住のご家族である。そして、ニュージーランドで発達障害のあるお子さんを支援している日本人サポーターを対象として、その実態等についてインタビュー形式で調査を行った。さらに、オタゴ大学で発達障害のあるお子さんのための運動指導を行うクリニックを開設している宮原資英准教授にそのプログラム等についてインタビューを実施した(宮原准教授より紹介のあった病院を含む)。その後、オーストラリアの学会(IASSID:International Association for the Scientific Study of Intellectual Disabilities、国際知的・発達障害学会)に参加し、主として家族支援に関する発表を行った。福祉や幼児教育が進んでいるといわれるニュージーランドの発達障害のあるお子さんに対する早期の運動指導に関する知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初から計画のあったプログラム開発のための研究者が2016年10月27日に逝去され、連携先を変更しなければならなくなったため。逝去された研究者は、ハンガリーのDr. Katalin Lalatos, PhDであった。また、当初から計画していたデンマーク調査の受け入れ先であった研究者が異動により帰国したため、調査対象国の変更を余儀なくされた。異動となった研究者は日欧文化交流学院院長の銭本隆行先生である。 以上のことから、連携先ならびに調査国を次のとおり変更した。ひとつはイタリアのヴィゴツキー研究所である。本年度、一年の研究期間延長を認めていただけたため、9月頃にインタビュー調査を実施する予定である。また、もうひとつはアメリカのサウスミシシッピ大学のNoguchi准教授とその関連機関においてインタビュー調査を実施する予定である。期間は9月を予定している。すでに両機関から承諾を得ていることから、確実に調査を実施することができる。予期していないことが起こる可能性があることから、複数名で調査を行うこととしている。また、アメリカでは複数の機関を対象とすることで、予期していないことにも対応できるように設定している。
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今後の研究の推進方策 |
夏季期間において、2か国でインタビュー調査を実施する予定となっている。ひとつの国はイタリアのピサにあるヴィゴツキー研究所である。Paola Puccini先生とコンタクトがすでにとれ、インタビュー調査についての承諾を得ることができた。もうひとつの国は、アメリカである。アメリカのサウスミシシッピ大学のKenji Noguchi准教授とコンタクトがすでにとれ、インタビュー調査について承諾を得ることができた。サウスミシシッピ大学にあるChild Care Centerでのインタビュー調査と、Noguchi准教授らに対するインタビュー調査を実施する予定である。 また、前年度に訪問したニュージーランド(クイーンズタウンとオタゴ大学)調査の結果をまとめ、研究誌に投稿する予定である。さらに研究の最終年度であることからイタリアとアメリカの調査結果についても早急に分析し、まとめて雑誌に投稿することとする。 国際比較から得られた知見をまとめて、プログラムを作成し、その内容を学会等で提案する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初から計画のあったプログラム開発のための研究者が2016年10月27日に逝去され、連携先を変更しなければならなくなったため。逝去された研究者は、ハンガリーのDr. Katalin Lalatos, PhDであった。また、当初から計画していたデンマーク調査の受け入れ先であった研究者が異動により帰国したため、調査対象国の変更を余儀なくされた。異動となった研究者は日欧文化交流学院院長の銭本隆行先生である。
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次年度使用額の使用計画 |
連携先ならびに調査国を次のとおり変更した。ひとつはイタリアのヴィゴツキー研究所である。本年度、一年の研究期間延長を認めていただけたため、9月頃にインタビュー調査を実施する予定である。また、もうひとつはアメリカのサウスミシシッピ大学のNoguchi准教授とその関連機関においてインタビュー調査を実施する予定である。期間は9月を予定している。すでに両機関から承諾を得ていることから、確実に調査を実施することができる。
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