研究課題
基盤研究(B)
この研究の目的は,世界市場で競争し合う日本・中国・韓国企業の製品開発プロセスに焦点を絞り,競争優位の源泉である「組織能力」の内実とその開発成果への影響を明らかにすることにある.日本・中国・韓国における製品開発の上流工程を有する企業(製造業とソフトウェア業)に対して行った質問紙調査の結果データ(382社)に基づき実証分析を行った.分析の結果,以下の点が明らかになった.(1)外部情報の獲得ルートが多く,なおかつ非金銭的インセンティブが付与されるとき開発成果が高い.(2)開発工程間の組織内統合度(コミュニケーションの円滑さ)が高く,なおかつ非金銭的インセンティブが付与されるとき開発成果が高い.
労働経済学