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2017 年度 実績報告書

社会主義国の大学運営における党組織の役割変容に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 26301040
研究機関神戸大学

研究代表者

近田 政博  神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (80281062)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード社会主義 / 大学 / 共産党 / 中国 / ベトナム
研究実績の概要

平成29年度は、日本比較教育学会第53回大会において中国とベトナムの高等教育における質保証制度の特質と課題を明らかにした。第一の特質は、両国とも政府によるトップダウン型の質保証システムをとっていることである。すなわち、教育担当省庁内に高等教育の質保証をする部署があり、外部に認証評価機関が置かれている。ベトナムの場合は4つの教育認証評価センター、中国の場合は高等教育質保証・認証機関協議会である。これらの認証評価はいずれも21世紀になってから施行され、そのサイクルは各大学の自己評価をベースとして5年おきである。こうした認証評価の仕組みによって、中越の大学ではグループ化、等級化による予算の傾斜配分方針が浸透しつつある。
懸念される課題としては、資源に恵まれない大学は、予算配分において最初から不利な状況になりやすく、学生の学びの質に影響を与える可能性がある。また、評価活動に要する膨大なペーパーワークが教職員に評価疲れを招く恐れがある。評価における不正を防止するための仕組みも必要である。
2017年8月には、北京師範大学で大学運営における党組織の役割についての現地調査を実施した。大学関係者に対する聞き取り調査の結果、習近平政権になってから、中国では大学に対する政府の管理が厳しくなりつつあることがわかった。中国の各大学は2013年から大学憲章を定める動きが広がっている。その目的は、各大学が社会に対する発信力を高めることにあるが、大学憲章の大枠は国が定めており、大学による独自性はそれほど大きくない。
ベトナムの高等教育では、評価、試験、カリキュラムなどの制度を通じて、国が教育の質の管理を強化しようとする動きがみられる。同時に重点大学が国際ランキングを上げるために国が集中的な投資を行う姿勢を明確にしている。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] 北京師範大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      北京師範大学
  • [国際共同研究] ホーチミン市国家大学(ベトナム社会主義共和国)

    • 国名
      ベトナム
    • 外国機関名
      ホーチミン市国家大学
  • [学会発表] ベトナム高等教育における質保証制度の特質と課題2017

    • 著者名/発表者名
      近田政博
    • 学会等名
      日本比較教育学会
  • [学会発表] 日本の大学におけるアクティブラーニング導入に関する課題2017

    • 著者名/発表者名
      近田政博
    • 学会等名
      韓国日本教育学会
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 現代アジアの教育計画 補巻2017

    • 著者名/発表者名
      山内乾史、杉本均、小川啓一、原清治、近田政博
    • 総ページ数
      183
    • 出版者
      学文社
    • ISBN
      978-4-7620-2754-3

URL: 

公開日: 2018-12-17   更新日: 2022-05-18  

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