研究課題/領域番号 |
26302006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
細川 敬祐 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (80361830)
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研究分担者 |
田口 聡 京都大学, 理学研究科, 教授 (80251718)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 電離圏 / 夜間大気光 / 北極域 / ポーラーキャップパッチ |
研究成果の概要 |
カナダ北極域のイウレカに全天大気光イメージャを設置することによって,ノルウェーのスバールバル,カナダのレゾリュートベイに既設のイメージャと組み合わせた極冠域電離圏の広域撮像を可能にした.得られた大気光データを用いて,1) 極冠パッチの空間構造がプラズマ不安定によって形作られていること,2) 極冠パッチが昼間側カスプ領域で発生する極方向に伝搬するオーロラと密接に関連して生成されていること,3) 極冠パッチの発生頻度に見られる日変化,季節変化が地理極と地磁気極の間のオフセットによって決定されていること,4) 安価な大気光イメージャでポーラーキャップパッチの撮像が可能であることを示した.
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自由記述の分野 |
超高層大気物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緯度が 80 度を超える極冠域の電離圏に見られる擾乱現象の一つである「ポーラーキャップパッチ」の空間構造や時間変動を決定している要因を明らかした.これは,電離圏密度の乱れが衛星測位システムに与える影響を評価するための基盤情報として活用することができる.また,ポーラーキャップパッチの発生頻度の日変化や季節変化も統計的に明らかにした.この情報を用いることで,ポーラーキャップパッチの発生が測位に与える影響を予測することが可能になっている.
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