研究課題
定点観測体制の構築として,バンコクでワークショップを開催して協力者の意思の疎通をはかり,(1)標準作業手順(SOPs)を定める。さらに,本申請研究の議論として,(2)観測期間・サンプリング時間の設定と,(3)分析する化学成分,(4)議論のためのデータ共有方針についても議論して決めた。その後国内外の合計5ヶ所で通年定点観測を開始し,非定期の観測も含め10ヶ所のサイトを立ち上げた。サンプラーを改良し,炭素分析の手法を見直し,標準手法に反映させた。予定していた残り10ヶ所についても,サンプラーを完成させ,開始する体制を整えた。
2: おおむね順調に進展している
10ヶ所の予備観測と,10ヶ所の準備は,装置や手法の改良を含んだため大きな負担となったが,予定していた連携研究者との交流,ワークショップ開催,装置の準備と配布を行うことができた。また,すでに開始した10ヶ所では結果が出ており,国際学会でその成果を発表する予定であることから,おおむね順調に進展していると評価した。
ほぼ20ヶ所で装置の準備が整い,連携研究者間の交流も進んでいるため,具体的に非同期・同期定点観測を進めることが今年度の課題である。ひとつのポイントは,現時点で技術的な困難として存在する試料の炭素分析手法であり,連携研究者間で協力して解決する予定である。
本研究は通年の定期観測を前提としているが,年度末の消耗品の調達が予定からずれたため,残額が残った。
上記の理由で定期観測の予定をずらしたが,消耗品が必要なので,その費用に充てる。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (11件)
Journal of Environmental Sciences
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