研究課題/領域番号 |
26303008
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研究機関 | 国立研究開発法人土木研究所 |
研究代表者 |
大島 義信 国立研究開発法人土木研究所, その他部局等, 研究員 (10362451)
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研究分担者 |
宮下 剛 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20432099)
西川 貴文 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50512076)
長山 智則 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80451798)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 舗装 / 維持管理 / ラフネス |
研究実績の概要 |
本年度は,ラオスを中心としてラフネス調査を行った。ラオスでは,現地協力機関(道路公共事業省公共事業研究所)による全国国道ラフネス調査と並行して,ビエンチャン周辺の幹線道路およびバンビエンへ至る主幹道路においてラフネスの実測を行った。 その結果,一般的に山岳道路において舗装の劣化が進んでいること,その一方で都市部周辺においても舗装が著しく劣化する区間があることなどが明らかとなった。また,ビエンチャン周辺では頻繁な舗装修繕の形跡が確認されており,劣化と修繕を繰り返している状況が確認できた。また,ポットホールなどの劣化・損傷も生じており,施工上の問題だけでなく,交通量の多寡に応じて劣化が進行している状況が把握できた。また、熱帯モンスーン気候特有の雨季と乾季における劣化進行状況の差異について、ラスネスデータの蓄積を進めた。 一方,簡易計測法に対しては,推定アルゴリズムの改善を行い,精度向上が図られた。併せて計測システムの改良を行い,システムの頑健性が向上した。 カンボジアにおいても一部計測を行い,幹線道路におけるラフネスデータの蓄積を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ラオスを中心とした調査が実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は主に過去取得されたデータを分析するとともに,国別の劣化モデルを構築した上で,途上国に適した舗装維持管理体系の提案を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年において過去のラフネスデータが入手できたため,当初予定していたラフネス計測のための海外渡航を次年度に延期したことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
海外発表のための渡航費として利用予定。
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