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2018 年度 実績報告書

赤道恒温性気候帯において温帯性木本植物が四季咲き化する環境因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 26304021
研究機関近畿大学

研究代表者

細川 宗孝  近畿大学, 農学部, 教授 (40301246)

研究分担者 札埜 高志  兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 講師 (40314249)
北村 嘉邦  信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (90578139)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードアジサイ / 四季咲き性 / 熱帯恒温性地域 / TFL / ベーサルシュート
研究実績の概要

栽培年次および冷房処理の有無にかかわらずベーサルシュートに着く個葉の葉身長は着生節位や成長する季節によって変動した.2018年の非冷房株を例にすると,6月に出葉した個葉の最大葉身長が最も大きく,7月になると徐々に小さくなった.8月になると成長を再開して大きくなり,9月になると再び徐々に小さくなり始め,10月以降はほぼ成長が停止した.このベーサルシュートの成長量の変動パターンは,栽培年次および冷房処理の有無にかかわらず共通していたが,成長量が低下する時期や成長量が再び増加する時期は栽培年次および冷房処理の有無によって差異があった.2017年の調査では,冷房処理を開始した7月1日には既に非冷房株,冷房株ともに成長量が低下し始めていたので,成長量が低下し始める時期において非冷房株と冷房株の間に大きな差異はなかった.成長量が回復する時期は冷房株で1~2週間遅れる傾向があった.4月1日からベーサルシュートが成長し始めると仮定した場合,冷房処理の有無に関係なく,積算温度が1300~1600を超えると,成長量が低下し始めると推察された.一方,2018年の調査では,冷房株のベーサルシュートの成長量の変動パターンは非冷房株よりもおよそ4週間早まった.冷房株では冷房処理開始月の6月に成長量が低下し始めた. 2018年5月および6月におけるミニ温室内の日平均照度はガラス温室内のおよそ88%であり,この照度の低下が成長量低下の引き金になったと推察された.4月1日から最大葉身長がピークを迎えるまでの積算温度と最大葉身長が減少し始め最も小さくなるまでの積算温度との関係を散布図にプロットしたところ,これらの間に正の相関関係があることを見いだした.このことから,萌芽後成長量が低下し始めるまでの積算温度が高いベーサルシュートほど,成長を再開するためには高い積算温度が必要である可能性が示された.

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Non-vernalization Flowering and Seed Set of Cabbage Induced by Grafting Onto Radish Rootstocks2019

    • 著者名/発表者名
      K.Motoki, Y. Kinoshita and M.Hosokawa
    • 雑誌名

      Frontiers in Plant Svcience

      巻: - ページ: -

    • DOI

      doi.org/10.3389/fpls.2018.01967

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] アジサイのべーサルシュートの成長に影響を及ぼす環境要因2019

    • 著者名/発表者名
      札埜高志・上野真生・楊燕秋・北村嘉邦・細川宗孝
    • 学会等名
      園芸学会
  • [学会発表] 四季咲き性の程度が異なるアジサイの品種間での出蕾時期の違い2018

    • 著者名/発表者名
      川西陽子,北村嘉邦
    • 学会等名
      園芸学会

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公開日: 2019-12-27  

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