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2017 年度 研究成果報告書

野生種トマトの病原毒素感受性に基づくトマト栽培化史の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 26304025
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分海外学術
研究分野 植物保護科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

有江 力  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00211706)

研究分担者 児玉 基一朗  鳥取大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00183343)
寺岡 徹  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60163903)
研究協力者 赤木 靖典  
柏 毅  
都筑 麟  
Caballero Aragon Liliana Maria  
Caceres de Baladrrago Fatima  
Huarhua Zaquinaula Medali Heidi  
Sierra Cledy Ureta  
Torres Arias Ines Carolina  
Campos César Estela  
Caceda Rodriguez Jpege Roberto  
Vásquez Núñez Leopoldo Pompeyo  
Miranda Teófilo Arias  
Javier Alva Javier  
Mamani Jesus Lizarano  
Blas Raul  
Flores Joel  
Angel Joel  
Tobaru Jorge  
Turgeon B Gillian  
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード野生種トマト / 南米フィールド調査 / 毒素 / 遺伝子プール / 病害抵抗性・感受性 / アルターナリア茎枯病 / Asc1 / stem cancer
研究成果の概要

ペルー各地から、食用トマトの原種である野生種S. pimpinellifoliumを採集した。採集した約240株内で、株枯病菌A. alternata tomato pathotypeが産生するAAL毒素感受性に関係するAsc1遺伝子に複数の変異様式を認めた。一部は、ASC1タンパク質のアミノ酸変異を起こしていたが、AAL毒素感受性の株はなかった。また、変異の地域性も認められなかった。分子系統解析の結果、北部由来株のガラパゴス野生種との近縁性が示唆された。ガラパゴス産野生種はすべて同一のAsc1変異を持つため、ペルー北部でAsc1に変異の起きた株が海流等でガラパゴスに運ばれ定着したと推察した。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ペルー産S. pimpinellifoliumに、AAL毒素に感受性のアクションの存在を認め、その変異様式を調査した。その結果、食用トマト品種愛知ファーストと同様な変異を持つものを認め、それが、ペルーの野生種由来であることが示唆された。これまで未詳であったトマトの祖先や進化の筋道を、病害抵抗性・感受性の決定に関与する遺伝子に基いて解明するだけでなく、病害抵抗性品種育種に応用可能な貴重な遺伝子プール情報が野生種に存在することを具体的に示した。

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公開日: 2019-03-29   更新日: 2021-02-19  

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