ジャカルタ島北部に位置するサウザンアイランド諸島での調査研究において、海洋生物から84株の海洋微生物を分離した。しかしながら、このうち15株の生育が不安定であった。この為、まず初めに、炭素源、窒素源およびミネラル成分が異なる数種類の培地を用いて、これら菌株の培養条件を検討した。その結果、 Bacto Peptoneを窒素源に用いた場合に、いずれの菌株も安定かつ良好に増殖することが明らかとなった。そこで次に、これら菌株の培養抽出物をライブラリー化し、各培養抽出物に含有される二次代謝産物の分析、がん、感染症に関連する10種類の生物活性試験を実施した。そして、これらの情報を、分離源である海洋生物抽出物の成分分析情報、生物活性試験の結果と合わせてデータベース化した。
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