研究課題
ネパール植物資源局にて、調査、研究の進捗状況の打ち合わせを行ったのち、ポカラ周辺及びアンナプルナ地域における調査及び植物採集を行った。ポカラは、標高約800mに位置し、年間を通じて温暖な気候であり、近隣にペワ湖がある。今回、ポカラでは、ペワ湖周辺を中心に5種類のシダ(Aleuritopteris属2種、Adiantum属、Blechnum属、Pityrogramma属それぞれ1個体ずつ)を採集した。また、ジョムソン(2,500m)周辺及びムクティナートを起点として標高約4,000m付近まで調査を行い、Taraxacum属5種、Ephedra属1種9個体、Gentiana属2種及びSwertia属1種を採集した。薬用植物栽培地、ダマンにて栽培状況を確認した。ダマンでは、Swertia chirayta, Aconitum sp. Paris polyphylla 及び Aleuritopteris albomarginata 等の栽培状況を確認した。道中、Swertia属1種を採集した。平成29年3月18日~26日に3年間の共同研究の総括、および今後の共同研究の進め方について現地共同研究者とディスカッションを行う目的でネパール・森林土壌保全省植物資源局を訪問した。植物資源局に最終報告書を提出し、助成金が新たに取得できればさらに共同研究を推進することで合意した。また、シダ類植物等の調査を進める目的で、ゴダワリ植物園を訪問し、さく葉標本から各種シダ類植物の採集地情報を収集した。さらに植物資源局と共同研究を行っているカトマンズ大学を訪問し、研究設備の状況を視察し、今後、植物資源局、カトマンズ大学、昭和薬科大学で天然薬用植物資源からのシーズ探索に関する共同研究を立ち上げる方向で打合せを行った。シダ類から構造を解明した化合物を約30種類について、TGF-βシグナル及びYAPシグナルへの影響を調べたところ、1種類の化合物のみYAPと強く結合し、細胞増殖を抑制した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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