研究課題
我々はクロツフェルトヤコブ病の患者の脳組織から超微量異常プリオン蛋白検出法に成功した。この技術に改良・臨床応用を行い、プリオン病患者の髄液中の異常プリオン蛋白の検出に成功した。プリオン病の髄液中の診断については当初後ろ向き研究を行ってきた。一方でここ4年程度プリオン病の完治の可能性を秘めた治療候補薬が多数報告されている。これらの事実を考慮すると、治療介入試験が開始される可能性が極めて高い。治療研究を視野に入れ、さらなる技術革新を行い、プリオン病の早期診断法・病態マーカーのみ出し、確立することが急務である。本研究ではプリオン病の早期診断法・病態マーカーのみ出し、確立することを本研究の目的とする。さらに急速信施構成認知症の研究を世界的な研究グループに参加し、プリオン病の早期診断法・病態マーカーの有効性を評価する。又欧州しか存在しない遺伝性プリオン病の治療の診断・病態マーカーの探索を施行する。又日本と欧米との孤発性プリオン病の病型の違いを明らかにし、髄液中のバイオマーカーと異常型プリオン蛋白の検査の有用性を明らかにする。
1: 当初の計画以上に進展している
1)バイオマーカーの標準化の研究が成功し、後ろ向き研究の国際共同研究が進み、論文が徐々にacceptされている。2)今回神経内科の分野のmajor journalであるAnnals of neurlogyに投稿予定である。3)国際共同研究による前向き研究が始まる予定になっている。
1)今回神経内科の分野のmajor journalであるAnnals of neurlogyに投稿予定である。2)国際共同研究による前向き研究が始まる予定になっている。6か国による国際共同研究での前向き研究を準備している。一方で前段階の予備研究にて欧州と日本のプリオン病の違いが徐々に明らかになってきている。
バイオマーカーのキット代が急に値上がりとなり、予定分のキットを購入できず、その差額分を調整したため
本年度はキット代が据え置きとなり、公費の調整ができるようになったので、きっちりと利用できます。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 備考 (3件)
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