| 研究課題/領域番号 |
26305032
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| 研究機関 | 大阪歯科大学 |
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研究代表者 |
朔 敬 大阪歯科大学, 歯学部, 客員教授 (40145264)
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| 研究分担者 |
程 クン 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40207460)
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10547516)
阿部 達也 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (70634856)
田中 昭男 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10121823)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 病理学 / 口腔癌 / 噛みタバコ / ミャンマー / 分子病理学 |
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| 研究実績の概要 |
1) 症例収集と疫学調査：前年度に続いて、口腔癌および粘膜下線維症を含む前癌病変とくに上皮内癌症例収集について、下記のミャンマーの調査地域基幹病院の研究協力者ミン博士らの協力のもとに抽出調査と病理組織標本の検討を実施した。
2) バーチャルスライドデータベース閲覧システム：昨年度で構築したこのバーチャルスライド閲覧システムを用いて、収集した症例の病理組織・細胞標本を海外の研究協力者と国内研究分担者らが遠隔的に症例検討を定期的に行われるようになった。
3) ミャンマーにおけるコホート調査結果についての検討：ミャンマーの調査地域タングーで実施した噛みタバコ常習者・非常習者からなる対象住民について実施した調査のうち、血液試料における抗酸化物質レベルの測定結果と細胞診ならびに組織生検標本診断結果について結果を取りまとめるため、2015年11月に現地に出張する計画であったが、ミャンマーの総選挙に関連する同国政治状況のために、これを中止して、研究協力者のミン博士を2016年２月に新潟に招聘し、共同で検討した。したがって、調査費用を次年度に繰り越すことになった。
4) 口腔粘膜扁平上皮癌・上皮内癌に関する分子病理学的実験：前項で収集した症例ならびに本学で収集した標本を作製し、病理組織診断を下し、上皮内癌を中心に、がん特異的機能分子の発現様式を同定し、浸潤性獲得、分化発現の分子機構をあわせて検討し、その生物学的意義について培養口腔癌細胞系を用いて裏付けをとる実験をさらに重ねた。細胞診について、混入物の同定のために種々の解析を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基本的に当初の「研究の目的」に沿って調査研究を実施してきた。とくに、バーチャルスライド化した病理組織・細胞標本の閲覧システムが完備し、標本を遠隔地で確認しあえるというシステムが運用できるようになったことがとくに大きい。現地調査の結果の解析と論文準備、症例収集、細胞診標本の解析から、論文作成に着手している。
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| 今後の研究の推進方策 |
海外調査では現地共同研究者の協力が重要である。本年度からミャンマー国政府による政府機関の機構改革が進行中で、ミャンマー側の研究協力者医学研究所のミン所長は異動して伝統医学研究所の所長として転出した。同国総選挙が行われ政権が交替したことによって、今年度以降の研究については、相手国側の政情にある程度柔軟性をもって対応せざるをえない。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
予定していた抗体を購入するには資金が不足したので、次年度の助成金に加えて使用することにした。
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| 次年度使用額の使用計画 |
上記のとおり、抗体購入に充てる予定である。
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