「老化の多様性」解明のため「解糖系代謝と老化」研究と「ヒト血液メタボローム」研究を行った。前者ではPGAMモデルマウスの解析より、糖代謝パラメーターは正常であったが、協調的代謝制御効果を見出した。後者では、ヒト血液メタボロームの結果、80%以上、進化上メタボライトも保存されていることが判明した。さらに30名の健常者の解析で、126個のメタボライトに関し、その個人差バラつきを検定した。最後に、14個の老化マーカーの同定に成功した。そのうち、11個は、我々による新規報告であった。このような高齢者特有のメタボライトは、年齢以外に、食生活、生活様式、健康状態、環境要因などを反映すると推測される。
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