研究実績の概要 |
エイジング研究と社会的包摂に関連し、高齢者のニーズに応える環境形成は全ての世代の人びとが暮らしやすい環境に繋がるという「エイジ・フレンドリー・コミュニティ」構想に基づく実践に関する補足調査と情報整理を行い成果を公開した。1) 国際共同研究者と共に、「第53回国際住みやすい都市会議」(ローマ)で、基調シンポジウム「The Age-friendly Community Movement: Inclusion Small Change, and the Right to the City」を開催し、発表"Creating an Age-friendly Community in Japan"を行った。 2) 国際学会「応用人類学会第76回大会」で、グローバルなテーマに関するラウンドテーブル「応用人類学とエイジング」で発表"Aging in place in Japan: The Roles of Anthropologists and Caregivers"を行った。 3) 米国におけるエイジ・フレンドリー環境としてのコモンズに関する比較調査・情報収集を国際共同研究者と共同で実施し、4)の国際シンポジウムの準備会議を行った。 4) 国際共同研究者・国内共同研究者・研究協力者とともに、公開国際シンポジウム「エイジフレンドリー・コミュニティ――変わりゆく人生を包みこむまち」を開催し、趣旨説明と発表「ナラティヴと生のリズム:スイスの多世代対象複合型生活施設におけるエイジフレンドリー・コミュニティ」を行った。このシンポジウムに関して新聞報道もなされ広く内容を一般に発信した。発表と議論の成果を、論文集(英文・和文)として出版する予定である。
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