研究課題/領域番号 |
26310310
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
食料循環研究
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三浦 猛 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (00261339)
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研究分担者 |
三浦 智恵美 広島工業大学, 環境学部, 教授 (90518002)
太田 史 愛媛大学, 南予水産研究センター, 助教 (40509311)
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研究協力者 |
井戸 篤史
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研究期間 (年度) |
2014-07-18 – 2019-03-31
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キーワード | 昆虫 / 動物性タンパク / 機能性物質 / 免疫賦活化物質 / 多糖 / 魚類養殖 / イエバエ / カイコ |
研究成果の概要 |
世界人口が爆発的に増える中、大量のバイオマスを誇る「昆虫」が新たな食料資源として世界的に注目集めている。本研究では、昆虫原料を用いた、天然資源への負荷が少なく、抗病性や高成長が期待できる高機能性魚類養殖用飼料の開発に挑戦した。その結果、養殖飼料中の全ての動物性タンパクを昆虫ミールに置き換える技術の開発に成功するとともに、双翅目昆虫および鱗翅目昆虫から動物の免疫賦活化に作用する機能性多糖の単離精製に成功、さらに、これらの機能の分子機構の一端を明らかにすることに成功した。これらは、昆虫を飼料原料として用いた、新たな持続可能な食料循環モデルの構築に道筋をつける成果であると考えられる。
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自由記述の分野 |
水族生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、昆虫の養殖飼料原料としての特徴を明らかにし、実用化の道筋をつけた。また、これまでに知られていなかった昆虫の動物に対する機能を発見し、その原因物質の同定にはじめて成功した。これらの結果は、天然資源に負荷をかけない養殖の実現に大きく貢献でき、養殖の食料生産としての社会的意義を飛躍的に向上させることができる成果であるとともに、将来の食料生産の根本を変革させる原動力となる可能性を秘めている。
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