本研究期間を通じて,査読つき論文9編,審査つき国際会議18件を研究成果として発表した.またヨーロッパの理論計算機科学の最高峰の国際会議ICALPでの招待講演も行った.特に「一つの多角形から複数の凸多面体を折る」という興味深い性質をもつ展開図の研究と,「等間隔あるいはそれに準じる折り目の折り畳みの数え上げや列挙」という,計算折り紙の基礎研究について,大きな貢献ができた.また「折り紙の科学」をテーマとする国際会議の主催者の一人をつとめ,地元で「折り紙の科学」をテーマとするシンポジウムを開催したり,SSHの高校生グループと共同研究を行ってアメリカ機械学会で発表するなど,社会貢献にもつとめた.
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