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2014 年度 実施状況報告書

長大系列データ処理のためのアルゴリズム設計技法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26330010
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

藤戸 敏弘  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00271073)

研究分担者 藤原 洋志  信州大学, 工学部, 准教授 (80434893)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードスキーレンタル問題 / オンラインアルゴリズム / 競合比
研究実績の概要

マルチスロープ・スキーレンタル問題とは,古典的スキーレンタル問題の拡張であり,単純に購入/賃貸の二者択一だけでなく,いくつかのリース・オプションがプレイヤーに与えられた問題である.本研究では,同問題に対し以下の成果を得た:
・最も易しいインスタンスに対しても,競合比は1.58を下回らないことを示す.
・オプション数をパラメーターとして,最良アルゴリズムの性能に対する下界を与え,オプション数が3および4の場合における競合比に対して一致する上下界を与える.
・Damaschkeの方法を拡張し,オプション数を入力として,競合比の下界を計算する方法を提案する.
・上記方法により,オプション数が5以上の各場合について初めての下界を導出する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は,長大系列データ処理のためのアルゴリズムとして,主にオンラインアルゴリズムの設計ならびに性能解析を中心として研究を進めており,その結果,「研究実績の概要」に記したような成果が得られた.

今後の研究の推進方策

平成27年度以降も引き続き,26年度の理論研究成果を発展させつつ,以下のテーマにも着手する.
・オンラインモデルから長大ストリームデータを扱うストリーミングモデルへの移行.
・数理計画法に基づいた系統的設計法の開発.
・局所探索法や貪欲法という近似アルゴリズムにおける基本技法や,確率的ラウンディングや主双対法など他の汎用テクニックの有効性についても検証する.

次年度使用額が生じた理由

本年度の研究成果を年度内に発表することが間に合わず,予定していた出張を延期したため.

次年度使用額の使用計画

本年度ならびに次年度中に得られる研究成果を国内外で発表するための出張旅費を計画している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] On the Best Possible Competitive Ratio for the Multislope Ski-Rental Problem2016

    • 著者名/発表者名
      H. Fujiwara, T. Kitano, T. Fujito
    • 雑誌名

      Journal of Combinatorial Optimization,

      巻: 31 ページ: 463-490

    • DOI

      10.1007/s10878-014-9762-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis of Lower Bounds for the Multislope Ski-Rental Problem2014

    • 著者名/発表者名
      H. Fujiwara, Y. Konno, T. Fujito
    • 雑誌名

      IEICE TRANSACTIONS on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences

      巻: E97-A ページ: 1200-1205

    • DOI

      10.1587/transfun.E97.A.1200

    • 査読あり

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公開日: 2016-05-27  

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