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１．時間制約を持つ公平分割問題について：参加者が時々刻々現れる場合の公平分割問題については、既存手法において参加者数不明である場合にプロトコルが終了しない問題点を、財の価値が時間経過とともに下がるという現実的モデルを導入することにより、一定時間の待機後に途中退出が可能となる公平分割プロトコルを考案した。このプロトコルは早く参加するインセンティブも有しており、既存手法において参加をわざと遅らせて有利な結果を得ることができる問題点も同時に解決している。この成果について国際会議に採録された。
２．分割不可能な財に対して、参加者が時々刻々現れる場合の公平分割問題の近似プロトコルを考案した。オフラインの理想アルゴリズムとの近似比の最悪値を求め、シミュレーション実験により最悪値よりもすぐれた値を実現していることを示した。この結果について国際会議に採録された。
３．公平分割をセキュアに実現するための手法の１つとして、カードを用いてセキュアプロトコルを実現する手法についての考察を行った。財のランダムな交換を行うプロトコルについて、従来のものよりも効率的なプロトコルを求めた。この成果について国際会議に採録された。
４．実問題への応用として、ネットワークルーティングプロトコルへの適用を考察した。MANETにおける中継処理量の公平性を達成するルーティングプロトコルを考案し、その有効性をシミュレーション実験により示した。この成果について国際会議に採録された。
５．これら公平分割問題の最近の成果について、国際会議で招待講演を行った。
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