次の主要な研究成果が得られた。1)2次元正規分布の分散共分散行列が既知で、母平均に順序制約がある場合の母平均の推定問題:平均2乗誤差、確率優越性およびPitman nearnessの基準の下で、RMLEがHwang, Peddada(1994)またはPeddada et al.(2005)が提案した推定量より優れていることを明らかにした。 2)分散の値が等しいが未知のときの、非負な正規母平均の同時推定問題:Katz(1961)が提案した単独ならば許容的な推定量に対して、分散既知の場合の改良推定量に分散の不偏推定量を代入して得られる推定量を提案し、改良になるための十分条件を導いた。
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