本研究の目的は、細粒度分割型三次元積層技術を用いることにより高エネルギー効率のプロセッサを実現することである。本研究では、まず三次元積層技術によりプロセッサ構成要素の性能向上を図った。その結果、細粒度分割を行う事により、二次元実装の場合と比較して演算器の性能が最大で20%向上し、消費電力が最大10%削減可能であることが示された。次に、複数の演算器から構成される計算ノードの三次元積層技術による高エネルギー効率化を目指し、細粒度分割による回路分割手法の検討および設計空間探索を行った。その結果、二次元実装の場合と比較して性能が最大で8%向上し、消費電力が最大18%削減可能であることが示された。
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