研究実績の概要 |
連想メモリ(Content Addressable Memory:CAM)は、インターネットのルータ、パターンマッチング、コンピュータのキャッシュメモリ等で広く用いられている。CAMを用いると高速にパターンマッチングを実行可能であるが、CAMは高価であり消費電力も大きい。CAMの機能をモデル化したものがインデックス生成関数である。申請者は、インデックス生成関数を汎用メモリと僅かなハードウエアを用いて実現する方法(IGU)を開発した。IGUを用いると、従来実現が困難であった大規模なCAMを、安価な汎用メモリを用いて実現できる。しかし、IGUの内容を高速に変更する方法は、知られていなかった。本研究は、1個あるいは複数個のIGUを用いて大規模な連想メモリを高速に更新する方法を開発する。本年度の主要成果は以下の通りである。
1.インデックス生成関数に関する招待講演を3件行った。(a) 電子情報通信学会、DC, CPSY研究会、特別招待講演,明治大学中野キャンパス.(b) EPFL Workshop on Logic Synthesis and Verification," Lausanne, Switzerland, (c) National Tsing Hua University, HsinChu, Taiwan. 2.大規模インデックス生成関数を複数のIGUを用いて実現する方法を開発した。これは、ISMVL2016で発表予定である。 3.大規模インデックス生成関数の分解に関する手法を開発した。これは、IWLS2016 で発表予定である。
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