従来ステートフルアスペクト言語では,開発者は正規表現を用いたパターン記述で実行履歴の絞り込みを行う. 記述されたパターンはプログラム実行時に評価されるが,パターンをどのように解釈し,実行履歴にマッチさせるのか,というパターンの意味論は予め言語設計者が決定しており,開発者は変更できない. そこで本研究では,柔軟なパターン記述を行うため,パターン解釈の意味論を開発者が変更可能なステートフルアスペクトの基本要素と織り込み方法(モデル)を提案し,具体的なプログラム言語を用いたシステムを実現した.また.アスペクトの織り込み方法を応用し.非同期処理の複雑な緩和する手法の提案,およびライブラリの実装を行った.
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