研究課題
平成27年度は,平成26年度に構築した集中型のセンサデータ自己修復手法をベースに,自己修復手法の分散処理化を行った.各センサノード毎に近隣ノードの情報を集め,個別にエラー検知,分類,除去が行えるよう手法を拡張した.具体的には,k-means++法とDynamic Time Wrapping法を組み合わせて,近隣ノード間でのデータ比較に基づくエラー検知,分類,除去を行う.また,kの値を調整することによる精度とオーバヘッドのトレードオフ関係の分析を行った.加えて,Intel Labデータセット等のオープンなセンサデータセットや,オランダGroningen大学のスマートビルディングから得られたデータセット,スペインサンタンデール市のスマートシティプラットフォームから得られたデータセットを用いて性能評価の予備実験を実施し,提案手法の有効性を評価した.
2: おおむね順調に進展している
当初の予定通り,平成27年度までに達成すべき分散型のセンサデータ自己修復手法の構築が完了し,所定の目標を達成することができた.従って研究は計画通りに順調に進展しているといえる.
平成27年度の進捗が予定通り進んだため,平成28年度では当初の計画通り,実証実験を行い,提案手法の有効性を評価する.
論文誌の採択が予定より遅れ,論文誌の掲載額が平成28年度に持ち越しとなった.
平成27年度に予定していた論文誌の掲載料を,平成28年度に処理することとする.
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)
International Journal of Sensor Networks (IJSNet)
巻: Vol.20 No.4 ページ: 1-13
情報処理学会論文誌
巻: Vol.56, No.5 ページ: 1363-1376
IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics: Systems
巻: Vol.45, No.4 ページ: 675-687
10.1109/TSMC.2014.2360506