研究期間で開発した自動二輪車のセンシングシステムは,スマートフォンの普及によって安価で小型になった慣性計測装置と衛星測位受信器を用いて構成することで軽量で安価なシステムとなり,従来の大型で高価な計測装置に比べて,より簡便に多数の車両から車体運動のデータを取得できるようになった.また精度についても車体運動解析に用いることができる程度に高いものが昨今市販している安価なセンサを用いても達成できることを示した.特に従来のセンシング装置では重量が大きく,計測対象の車両本来の運動を阻害してしまうと言う問題があったが提案するシステムは影響を与えない程度に軽量にすることができた.
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