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2015 年度 実施状況報告書

多種多様な通信プロトコルを活用する情報配信・収集システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26330104
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

桝田 秀夫  京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 教授 (90304063)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードメッセージングサービス / ネットニュースシステム / デバイス識別
研究実績の概要

本研究の目的は,阪神淡路大震災や東日本大震災のような大規模災害時を想定し,ある組織の構成員の状況を集めることを念頭においた情報の収集活動の実施ができる環境を構築することである.
本年度は、まず,私信配送基盤システムとして,NNTP (Network News Transfer Protocol, RFC3977) に基づくネットニュースシステムを活用する方式について、メッセージの暗号化の仕組みについて改善を施した結果を成果投稿し、ジャーナルとして採録された。(石橋 由子, 桝田 秀夫:「ネットニュースシステムを利用した耐障害性の高い電子メールサービスの提案」,情報処理学会(IPSJ) 論文誌, Vol.57, No.3, pp.976-988, March, 2016.)
また、複数の通信手段を併用して頑強性を向上させるシステムに関しては、事前の研究成果を整理し、汎用化を試みた設計結果を発表した。「Proposal of Messaging System for Use in the Disaster with One or More Communication Methods」(2015/07)
さらに、災害時には、キャリア系のインターネット接続性自体が損傷を受ける可能性が高いため、大学のような比較的強力なインターネット接続環境を持つところが、一時的にシステムを開放することで、インターネットへのアクセス手段を増やすことも考えるべきである。
その前段階として、多種の管理外のデバイスが接続される場合を想定した機器の分別システムを検討し、その結果を発表した。「ブロードキャストパケットを用いたネットワーク接続機器の分別手法の提案」(2016/03)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成27年度の実施計画では、ネットニュースシステムを利用した私信配送基盤の構築
まず,私信配送基盤システムとして, NNTP (Network News Transfer Protocol, RFC3977) に基づくネットニュースシステムを活用したうえで,複数のサーバ間で情報を同期させることを目的とし,複数のプロトコルを同時並行で利用することによって冗長性を高めた仕組みの構築を目指す予定であった。
NNTPを用いるシステムの成果については、ジャーナル論文として採録されている。
また、複数の通信手段を併用して頑強性を向上させるシステムに関しては、事前の研究成果を整理し、汎用化を試みた設計結果について国際会議で採択され発表している。
さらに、多種の管理外のデバイスが接続される場合を想定した機器の分別システムを考えるべきという点について、成果が出ている。

今後の研究の推進方策

平成28年度は,当初の計画通り、開発した情報同期プロトコルを活用し,実際に情報伝達・収集システムの構築を行い,実証実験が行えるように進める。
また、あわせて管理外を含む多種のデバイスが接続されることを想定し、そのデバイスのステータスに応じた情報提供ができる仕組みについても検討を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] ネットニュースシステムを利用した耐障害性の高い電子メールサービスの提案2016

    • 著者名/発表者名
      石橋 由子, 桝田 秀夫
    • 雑誌名

      情報処理学会 論文誌

      巻: 57 ページ: 976-988

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ブロードキャストパケットを用いたネットワーク接続機器の分別手法の提案2016

    • 著者名/発表者名
      福田 直也, 森 真幸, 桝田 秀夫
    • 学会等名
      情報処理学会 IOT 研究会
    • 発表場所
      虹の松原ホテル (佐賀県唐津市東唐津4丁目)
    • 年月日
      2016-03-04 – 2016-03-05
  • [学会発表] Proposal of Messaging System for Use in the Disaster with One or More Communication Methods2015

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Ishibashi, Ryuki Takeda, Hideo Masuda
    • 学会等名
      The 4th IIAI International Congress on Advanced Applied Informatics (IIAI AAI 2015) - 3rd International Conference on Applied Computing & Information Technology
    • 発表場所
      Okayama Convention Center (Okayama, Japan)
    • 年月日
      2015-07-12 – 2015-07-16
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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