第一に,無線センサネットワーク(WSN)の稼働時間の改善のために,複数の基地局を用いるモデルにおいて基地局の配置決定と収集スケジューリングの効果的な手法,および,移動型センサノードを導入したモデルにおいてバッテリ残量を考慮した手法などを開発した.第二に,信号処理ユニットを安価,省電力,高性能に実現するために,ニューラルネットに基づく複雑な判別を行う比較器とそのアナログ回路を開発した.第三に,移動型センサノードを,市販の安価なデバイスを活用して安価に実装し,位置推定の精度について検証した.最後に,能動的なWSNの応用として,ユーザの感覚に基づく強化学習を用いたエアコンの適応的制御を提案した.
|