知覚共有ネットワークとは,生体の知覚機能を模倣可能な小型ロボット,知覚ポッドと,非侵襲型のポータブル感覚ディスプレイ装置,知覚ディスプレイとがアドホックに接続される,遠隔コグニティブ・システムである.知覚ポッドからなるネットワークのトポロジは生体の神経網を模した構造をとり,最終的には,人間の知覚能力の空間的拡張,すなわち,物理的な身体構造や物理空間に制約されない論理的な身体感覚の形成を可能とする.本研究課題では,テキスタイル装着型センサをベースに,知覚共有ネットワークのシステム・アーキテクチャを提案,実空間上での評価実験を行い,遠隔コグニティブ・システムとしての有用性を議論した.
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