研究課題/領域番号 |
26330118
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小柳 惠一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20367171)
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研究分担者 |
土屋 健 諏訪東京理科大学, 経営情報学部, 講師 (90546251)
澤野 弘明 愛知工業大学, 情報科学部, 准教授 (10609431)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 動作特徴抽出 / 特徴分類手法 |
研究実績の概要 |
本年度の研究実績として,大きく三つのプロジェクトを遂行した.(1) 画像処理技術により人物の動作を検証し,動きの特徴を明らかにする手法を提案した.屋外設置を想定し,自然光に対して活用ができない赤外線距離センサを使用せず,RGBカラーカメラを利用した.この動作特徴抽出法を応用し,教職課程学生の振り返り支援システムに関する研究が電気学会論文誌にて採択された. (2) 画像処理に基づくビッグデータ解析を行うために機械学習ライブラリを用いた実験を行った.Webから得られた学習用画像と検証用画像を用意し,自動的に分類する仕組みを構築した.なお,研究成果は未発表である.(3) 実名型SNSであるFacebookのAPIを用いた情報収集法の開発を行った.投稿された画像とタグ付けされている情報を取得し,ユーザ間の関係性を明らかにした.なお,この研究発表は未発表である. 本年度は研究内容を細分化し,それぞれの技術に特化した研究を進めた.そのため本論文題材と少し離れた題材で研究発表を行ったが,研究全体としては進捗が進められているといえる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在の進捗状況は,当初の計画に比べやや遅れているといえる.原因として,ユーザの嗜好情報の抽出法には幾つかの手法が挙げられるか,提案する研究課題に対して決定的な方法が見つかっていないためである.そのため,その他の要素技術に関しては研究開発を進められているが,嗜好情報に対する評価を実施できていないため,今後の進め方としては嗜好情報抽出法の開発に対して研究の割合を上げる予定である.その他の要素技術の開発に関しては,概ね順調であり,原著論文として採択されている.また論文としては未発表であるが,機械学習による分析に関しても研究を進めているため,このまま実施していけば,充分な成果が得られると考えられる.
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては,まず【現在までの進捗状況】で述べたように,嗜好情報抽出法についての開発に時間を費やす.これまでは画像処理で利用者の「見た目」について言及してきたが,携帯によるユーザ認証であったり,画像処理以外のアプローチを検討している.また,対話操作型の情報提示を研究期間内で明らかにする目標を立てているため,利用者と情報提示方法についても検討する予定である. また,次年度は本研究課題の最終年となるため,それぞれの要素技術を結合させた嗜好情報提示システムの構築を進める予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国内出張の日程が変更となり、実際に支出した旅費が少なくなったためである。
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次年度使用額の使用計画 |
2016年度予算に組み入れて使用する。
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