研究課題
ソーシャルネットワークで必要な処理として、Push機能がある。CCN/NDNはPull型の機能が中心であるので、このPush機能をいかに実現するかの研究がいくつか報告されている。この中で、最も評価されているCOPSS(Content Oriented Publish/Subscribe System)を選び、Producer Mobility機能を追加し、学会に発表することができた。COPPSではランデブーポイントを設け、subscriberはこれに要求するコンテンツのPushサービスを登録する。しかし、このsubscriberが移動した場合にはランデブーポイントからsubscriberへのパスが変わるために、新たな登録が必要になる。移動subscriberが多いい環境ではこの登録によるトラフィックが増大する。そこでこのパスの変更を効率的に行うための3つのプロトコルを提案し、その特徴を比較した。また、CCN/NDNで最も重要な課題であるネーミングスキームに対して研究を行い、学会で発表した。CCN/NDNではコンテンツ名でルーティングを行うため体系的なネーミングスキームの検討が必要である。現在までに、様々な役割や情報を持ったネーミングスキームが提案されているが体系的に研究したものは見られない。今までの代表的な提案を整理分類し、コンテンツ流通におけるコンテンツIDやロケータの国際標準および業界標準と照らし合わせ、CCN/NDNのネーミングスキームとして必要な条件や機能について研究した。ネーミングスキームとしてresolverを前提としたものを提案した。また、昨年の研究成果のProxyベースのProducer Mobilityに対する評価を行い、学会に発表することができた。ここではハンドオーバ遅延について既存の提案を比較・評価を行い、我々の提案の有意性を確認した。
2: おおむね順調に進展している
平成26年度において学会発表ができなかった研究項目について、成果が得られ、学会発表ができた。特に、ネーミングスキームについて、今までの研究について整理整頓し、我々のresolberを前提とした方法を発表した。
平成26、27年度に研究した内容について、拡張および効率的なプロトコルの研究を行い、シミュレーションなどを通して、評価を行いたい。セキュリティについては、公開鍵暗号でない、light-weightの方法について研究したい。
出張計画に差異が生じたためです。
早めに、出張計画(論文投稿を含め)を確定する。
すべて 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 謝辞記載あり 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件)
電子通信学会技術研究報告
巻: NS2015-145 ページ: 107~112
Wireless Personal Communications
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