研究課題
CCN/NDNにおけるコンテンツ・ソース(producer)モビリティーに対する前年度の提案について定式化して詳細な性能評価を行った。同時に過去の研究成果についての性能比較を行った。この結果を含んだ内容を英文論文誌に投稿し、採録決定をもらった。また、ネットワークにおけるモビリティー管理のための既存のTCP/IPプロトコールにおいては、MIPv6 (Mobile IPv6)、PMIPv6 (Proxy Mobile IPv6)が開発され、移動通信の標準化組織の3GPPのサービスにも組み込まれている。スマートフォンなどの移動体通信機器が爆発的に増加する中、このモビリティー管理のスケーラビリティが重要である。しかし、MIPv6 PMIPv6では中央管理方式の単一エンティティであるHA(Home Agent)、LMA(Local Mobility Anchor)がそれぞれモビリティー管理を行っている。本研究で分散モビリティー管理(DMM: Distributed Mobility Management)の方法としてMIPv6/PMIPv6に、CCN/NDNの基本概念を導入した方法を提案した。性能評価を通じて、提案した方法が既存のMIPv6、PMIPv6より優れていることを示した。この結果も英文論文誌に投稿し、採録された。また、NEMO(Network Mobility)をCCN/NDNで実現するプロトコールを開発し、国際コンファレンスで発表した。さらに、CCN/NDNにDTN(Delay Torelant Networking)を適用し、異なるネットワーク間にまたがってダウンロードサービスを効率的に受ける方法についての研究を行い、国際コンファレンスのポスターセッションに採択された。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
電子通信情報学会
巻: E100-B ページ: 印刷中
10.1587/transcom.2016EBP3458
IEEE Access
巻: 5 ページ: 243-251
10.1109/ACCESS.2016.2639008
IEEE Journal on Selected Areas in Communications
巻: 34 ページ: 2102-2114
10.1109/JSAC.2016.2577238