我々は,動的に増大する多次元データを効率良くエンコードする経歴・パターン法と呼ぶ方式を提案している.本研究では,このエンコード法に基づいて,大規模な動的木グラフの実現方式を提案すると共に,木グラフで表現されるXML文書の格納・検索システムのプロトタイプを作成し評価した。 具体的には、(1)ラベル付き木グラフを経歴パターン法で実現する時の問題点を明らかにした.(2)問題点解決のためのグラフ分割方式を提案・実装した.(3)大規模木グラフの分散格納と統合を支援するために,複数の木グラフの埋め込み方式を設計した(4)大規模分散XML文書処理への適用を目的として,(3)における設計を分散対応とした。
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