研究課題/領域番号 |
26330135
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大橋 剛介 静岡大学, 工学研究科, 准教授 (80293603)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 画像検索 / クエリ / スマートデバイス / クラスタリング |
研究実績の概要 |
本研究では、申請者のこれまでのスケッチ画像検索に関する成果を発展させ、スケッチの一部をクエリとして入力すると、完成したスケッチのクエリを予測表示することで検索を支援する新たなスケッチ画像検索を開発することを目的としている。 今期間の計画は、入力スケッチデータベースの構築とクラスタリングである。まず、入力スケッチデータベースの構築のため、入力インターフェースの構築と検索実験を行った。入力インターフェースとして、空中に描いたスケッチを入力可能とする指先検出を用いたスケッチ画像検索システムを開発した。スケッチ描写とタッチパネル操作の相性が良いと考え、スケッチ画像検索システムをスマートデバイスに実装した。速度の容量の点において性能が劣るスマートデバイスにも対応させるため、特徴量のスパース性を利用した特徴量の圧縮を行い、データ容量の削減に成功した。検索実験に関しては、20,000枚の画像に対して、スケッチ画像検索実験を行った。クエリは10名の被験者によって入力されたスケッチを用い、10種類の検索目標を設定した。データベースの適合画像の選定は、3名の多数決によって行った。 次に、入力スケッチデータベースのクラスタリングに関しては、類似画像検索向けハッシュ法であるLocality-sensitive Hashingを用いた特徴量のクラスタリングに取り組み、スケッチ画像検索の親和性の良さを確認した。引き続き、Locality-sensitive Hashingを用いたクラスタリングに取り組む予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今期間の計画は、入力スケッチデータベースの構築とクラスタリングである。まず、入力スケッチデータベースの構築のため、入力インターフェースの構築に関して、空中に描いたスケッチを入力可能とする指先検出を用いたスケッチ画像検索システムを開発し、また、スケッチ描写とタッチパネル操作の相性が良いと考え、スケッチ画像検索システムをスマートデバイスに実装した。スマートデバイスにも対応させるため、特徴量のスパース性を利用した特徴量の圧縮を行い、データ容量の削減に成功した。検索実験に関しては、20,000枚の画像に対して、スケッチ画像検索実験を行った。クエリは10名の被験者によって入力されたスケッチを用い、10種類の検索目標を設定した。データベースの適合画像の選定は、3名の多数決によって行った。入力スケッチデータベースのクラスタリングに関しては、類似画像検索向けハッシュ法であるLocality-sensitive Hashingを用いた特徴量のクラスタリングに取り組み、スケッチ画像検索の親和性の良さを確認した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、当初の予定通り、予測機能を有するスケッチ画像検索システムの構築、検索実験、検証、問題点の抽出、改善のサイクルを進める。 また、類似画像検索向けハッシュ法であるLocality-sensitive Hashingを用いた特徴量のクラスタリングに取り組み、スケッチ画像検索の親和性の良さを確認したので、引き続き、Locality-sensitive Hashingを用いたクラスタリングに取り組む予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
被験者による検索実験に要する時間を1時間と計画していたが、実際には2倍の約2時間要することが判明し、被験者への依頼が困難となり、人数を約10名と計画の2割となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
被験者による検索時間が2倍となったため、被験者数は1/2で対応する予定である。
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