本研究では,センサデータベースを対象とした即時分析及びタグ自動抽出を行うことを目的とする.具体的には,センサネットなどのメディアデータを対象とするデータベースにおいて,即時にかつ高速に分析を必要とされる応用を目的とし,メディアデータの持つ物理的特性からメタデータをタグとして自動抽出することにより,即時かつ高速に利用者へ分析結果を提供可能とする機構を実現する.応用例は,複数カメラ・複数センサ群が接続されたメディアデータベースを対象とした動画像分析,加速度・温度・脈拍センサが接続されたメディアデータベースを対象とした生活健康モニタ・分析結果通知,および,情報処理システムの出力するログ分析による情報流出の即時検出などである.科研費を中心としてこれまで研究した成果を集約し,基盤技術としての方法論を確立する.特に今年度は,基盤技術として,情報資源を相互に交換するモデルを用いて3D動画を自動生成する方式,および,電力消費パターンの時系列変化からセンサ等のデバイスを特定する方法を実現した.
|