ネットビジネスの発展やIoT環境の実現に伴い,個人の様々な活動に関するデータを集約し,データマイニングを通じて活用することが始まっているが,個人情報の利用に伴うプライバシー保護が問題になっている.そこで,データ中の個人情報を匿名化する技術が期待されてるが,その安全性の検討は不十分であった.本研究では,匿名化技術の安全性の分析を目的として,匿名化されたデータから個人を特定する攻撃手法を検討した.また,その検討結果に基づいて,攻撃に耐える匿名化の強度を検討した.SNSの投稿文,およびWiFi基地局から収集した移動履歴を事例データとし,機械学習を用いた個人特定技術の開発と評価と行った.
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