研究課題/領域番号 |
26330162
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
齋藤 孝道 明治大学, 理工学部, 准教授 (90307702)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | Web browser fingerprint |
研究実績の概要 |
実施計画に基づき,当該年度の研究計画を遂行した. 本研究は,インターネットWeb 通信において,HTTPクッキーを含むディジタルフットプリント・フィンガープリント(以降,電子的足跡・指紋)に関する基礎的研究を行うものである. 当該年度は,現在までに提案されている電子的足跡・指紋だけではなく,新たな電子的足跡・指紋の調査を行った.特に,Web Browserの仕様上,電子的足跡・指紋として利用可能な情報の取得法及びその情報を調査した.また,予備的な研究において,現在までに判明している電子的足跡・指紋についてを分類し,網羅的に調査した. 電子的足跡・指紋に関する研究は,インターネット技術における新しいセキュリティテーマといえることが特色の一つである.特に,単なるHTTPクッキーの代替技術の開発ではなく,Web Browserを利用する上で,どのような情報が漏れ出るのか,もしくは,採取できるのかを掘り下げた.Tor(The Onion Router)のようなTCP/IPにおける接続経路の匿名化を実現する技術を用いた通信においても,送信者を特定するための技術としての可能性も期待できる. 当該年度の研究成果として,画面サイズやバッテリー状況など利用者の端末情報,ハードディスクの空き容量やCPUのコア数などといった従来のWeb技術では採取し得なかった情報も採取できることが判明している.これまでは,一部の情報は,Adobe社のFlashを用いるなどして,Fingerprintの採取をしていたが,新しい方式を提案した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
事前の準備が適切だった.
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今後の研究の推進方策 |
より高度で先端的な研究の調査をし,当該研究テーマの方針を探る.
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次年度使用額が生じた理由 |
投稿した論文が採録されていないため.
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次年度使用額の使用計画 |
掲載料・印刷代として 構築中のサイト・システムを更新のための費用にあてる
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