研究課題
Webのターゲティング広告などの目的のため,Web閲覧者を識別する技術が広く利用されている.識別技術の一つに,Web Browser Fingerprint技術がある.Webサーバへのアクセスに付随して採取できるブラウザの特徴的な情報を用いてブラウザや端末を特定する技術である.2010年に実施されたPanopticlick Projectを発端として,現在まで数多くの研究が発表されてきた.当該研究事業では,これらの研究を踏まえ,Web Browser Fingerprint技術の現状と,この技術をリスクベース認証などセキュリティ技術として利用する際の課題について洗い出し,発展と応用を試みる.今年度までに,複数の特徴点を新たに発見した.Web Browser Fingerprintについての新たな課題も発見した.また,複数の特徴点を組み合わせることでモバイルデバイスにおいても,高い精度で識別できる可能性があることを示した.Fingerprint技術の応用として,マルウエアの不正通信活動の検知に利用など様々な応用の可能性を示した.匿名通信においてのWeb Browser Fingerprint技術についても検討し,一定の結果を得たので,それを発表した.今後課題としては,Web Browser Fingerprint技術の精度の向上を目指し,Web Browser Fingerprint技術における指標を定めることがある.
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通りに成果が上がっている
今後課題としては,応用分野を検討し,そのうえで,Web Browser Fingerprint技術の精度の向上を目指し,Web Browser Fingerprint技術における指標を定めることがある.
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (22件) (うち査読あり 7件) 備考 (2件)
Proc. of the 30th IEEE International Conference on Advanced Information Networking and Applications (AINA) 2016,
巻: 無し ページ: 無し
第78回情報処理学会全国大会公演論文集
巻: 無し ページ: 3-519,3-520
巻: 無し ページ: 3-601,3-602
巻: 無し ページ: 3-589,3-590
巻: 無し ページ: 3-587,3-588
巻: 無し ページ: 3-585,3-586
巻: 無し ページ: 3-583,3-584
2016暗号と情報セキュリティシンポジウム
10TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON BROADBAND AND WIRELESS COMPUTING, COMMUNICATION AND APPLICATIONS (BWCCA) 2015
コンピュータセキュリティシンポジウム2015 論文集
巻: 無し ページ: p.679-p.685
巻: 無し ページ: p.671-p.678
巻: 無し ページ: p.663-p.670
巻: 無し ページ: p.480-p.487
情報処理学会論文誌
巻: 56(9) ページ: 1846-1856
The International Conference on Network-Based Information Systems (NBiS) 2015,
巻: 無し ページ: 250-256
Proc. of the 9th International Conference on Innovative Mobile and Internet Services in Ubiquitous Computing (IMIS) 2015
https://www.saitolab.org/fp_site/
https://www.saitolab.org/taiken/