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2014 年度 実施状況報告書

遅延時間がルール数に依存しないパケットフィルタの実現

研究課題

研究課題/領域番号 26330163
研究機関神奈川大学

研究代表者

田中 賢  神奈川大学, 理学部, 教授 (50272810)

研究分担者 三河 賢治  新潟大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00344838)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードパケットフィルタリング / ファイアウォール / Trie
研究実績の概要

本年度は、フィルタリング時間がルール数に依存しないフィルタリング法について理論的な検討を行った。ルールのフィールド数とフィールド長がそれぞれwとdのとき、O((dW)^2)でフィルタリング可能なデータ構造と探索アルゴリズム、run-based trieを考案した。run-based trieのフィルタリング時間はルール数nに依存しないことから、ルールの増加によって遅延が増加することはない。これは、本研究で目的とするフィルタの性質を満たす成果といえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

目的としていた特長を備えるアルゴリズムを考案できたことに加え、その計算量についても適切に評価することに成功している。

今後の研究の推進方策

今後はより正確な時間、空間計算量の算出、アルゴリズムの計算機実装と効率の確認実験を行う必要がある。特に、空間計算量のタイトな上限を求め、適切な枝刈アルゴリズムを考案する必要がある。

次年度使用額が生じた理由

2014年度はアルゴリズムの考案とその洗練化に傾注し、大規模な実験や発表などを伴うことがなかった。

次年度使用額の使用計画

次年度は前年度の結果をもとに、実装実験と対外的な発表の場を求め、具体的な成果の検証を行っていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 1.トライを用いた高速パケット分類法の提案2015

    • 著者名/発表者名
      林由人, 高橋俊彦, 三河賢治, 田中賢
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2015-03-10 – 2015-03-13
  • [学会発表] 決定木を用いたRun-Based Trieの探索法2014

    • 著者名/発表者名
      原田崇司、 田中賢、 三河賢治
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2014-09-23 – 2014-09-26
  • [学会発表] パケットフィルタリング最適化のためのルール集合分割法2014

    • 著者名/発表者名
      池本泰斗、田中 賢、三河賢治
    • 学会等名
      FIT2014
    • 発表場所
      つくば大学
    • 年月日
      2014-09-03 – 2014-09-05

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公開日: 2016-05-27  

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