本研究では、地上を移動するカメラの位置・姿勢をビデオ撮影した映像から高精度に推定することを目的として、空撮画像を外部指標として利用する手法を開発した。従来の映像に基づくカメラ位置・姿勢推定手法は、映像中の特徴点の動き情報を利用することで、カメラの相対的な運動情報を推定することができるが、長距離の移動を伴うカメラ運動の推定時においては、誤差が蓄積するという問題があった。これに対して、本研究では、空撮画像中の特徴点と地上撮影画像中の特徴点を対応付けることで、この問題を解消する手法を開発した。開発した手法によって、空撮画像を活用することで、カメラ位置・姿勢の精度を大幅に向上可能であることを示した。
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