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2014 年度 実施状況報告書

ラドン変換と弾性マッチングによる斜め撮影に頑健な形状認識

研究課題

研究課題/領域番号 26330206
研究機関東京電機大学

研究代表者

長谷川 誠  東京電機大学, 工学部, 准教授 (80303171)

研究分担者 石原 聖司  東京電機大学, 理工学部, 准教授 (50351656)
滝口 孝志  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 准教授 (50523023)
古川 貴雄  共立女子大学, 家政学部, 教授 (70262699)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードラドン変換 / 弾性マッチング / 射影変形 / 消失点 / 国際情報交換 / フランス
研究実績の概要

本研究の目的は,ラドン変換と弾性マッチング(動的計画法)とを組み合わせたアフィン変形不変なマッチングにより,傾斜撮影に頑健なパターンマッチング方法を提案することである.平成26年度末までに,被写体の回転,拡大縮小,平行移動,せん断に頑健な方法を,国内学会2件(電子情報通信学会研究会と電子情報通信学会総合大会)で発表した.国内学会で発表することの意義を考慮し,日本語文字認識を対象にした結果について言及した.更に,海外のジャーナル雑誌(Neurocomputing,ELSEVIER)に論文1篇の採録が決定した.現在,掲載される号の決定を待っている状況である.平成26年度の研究実施計画に3つの課題を挙げていたが,検証および発表にまでは至らなかった.射影変形への頑健性を検討に関しては,平行線の被写体を射影変形させながらラドン変換したところ,平行線が射影変形して交差する点(消失点)の位置を算出できることが明らかとなった.この消失点の位置を用いて,射影変形を補正する方法を検討している状況である.また,ハフ変換を用いて消失点を算出する方法が提案されていることを知り,これらの研究との融合,および差別化について検討している.雑音対策については,ラドン変換をフーリエ変換で算出する際に雑音を除去できることを国内学会で発表する予定である.オクルージョン対策に関しては,方法を考案し,数学的に検証している状況である.弾性マッチングの高速化については,音声認識への応用などと異なり,探索範囲が狭く,高速化による効果が小さいと判断し,課題から除外することにした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

被写体の回転,拡大縮小,平行移動,せん断に頑健な方法については,今年度,国内の学会発表2件,海外ジャーナル1編の採録決定にまで達成した.しかし,平成26年度研究実施計画の課題に関する発表ができなかった.射影変換に頑健な方法については,構想段階に留まっており,更なる検討の必要がある.従って,上記の通り達成度を「やや遅れている」とした.

今後の研究の推進方策

平成26年度研究実施計画で達成できなかった2つの課題を優先させる.射影変換に頑健な方法の検討に関しては,ラドン変換で算出可能な消失点の位置を活用して提案する計画である.国内外の学会で発表する.また,雑音除去・オクルージョン対策については,再度,検証し,国内の学会で発表する予定である.平成27年度の研究実施計画では2つの課題(アルゴリズムとアフィン行列との関係明確化,ローカルディスクリプタ化)がある.研究分担者,および,国内外の研究協力者との連携を密にして解析を進める.

次年度使用額が生じた理由

フランス在住の研究協力者との連携のために渡仏する予定であったが,それが実現できなかったことと,国際会議による海外発表が実現できなかったことが主な理由である.また,国内学会の発表,研究打ち合わせの回数も少なかったために旅費の使用が少なかった.

次年度使用額の使用計画

平成27年度は,平成26年度の成果発表も含まれるために,旅費の支出が多くなる.平成26年度で使用できなかった旅費を充当する.また,フランス在住の研究協力者との連携のために渡仏する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Histogram of Radon Transform with Angle Correlation Matrix for Distortion Invariant Shape Descriptor2015

    • 著者名/発表者名
      M. Hasegawa and S. Tabbone
    • 雑誌名

      Neurocomputing, ELSEVIER

      巻: 未定 ページ: 印刷中

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 非線型マッチングによるせん断変形不変な照合に関する一考察2015

    • 著者名/発表者名
      長谷川誠,石原聖司,古川貴雄,滝口孝志
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会,D-12-13
    • 発表場所
      立命館大学(滋賀県,草津市)
    • 年月日
      2015-03-10 – 2015-03-13
  • [学会発表] ラドン変換と非線型マッチングによるアフィン変形不変な文字認識方法の提案2015

    • 著者名/発表者名
      長谷川誠,石原聖司,古川貴雄,滝口孝志
    • 学会等名
      信学技報,PRMU2014-115
    • 発表場所
      東北大学(宮城県,仙台市)
    • 年月日
      2015-02-19 – 2015-02-20

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公開日: 2016-05-27  

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