| 研究実績の概要 |
画像中の線分から消失点を算出し，この消失点を用いて射影補正する方法について検討した．画像中の平行な線分をラドン変換すると，これらの線分は一連の点列となる．ラドン変換結果を二値化し，パディングによってドメインの拡大後，逆ラドン変換することにより消失点が検出できる．消失点と射影変換を用いて射影補正する方法を提案した．この成果は国際会議ICPR2016（メキシコ・カンクン）で発表した．
Y. Takezawa, M. Hasegawa, and S. Tabbone, ``Camera-Captured Document Image Perspective Distortion Correction Using Vanishing Point Detection Based on Radon Transform'', International Conference on Pattern Recognition (ICPR2016), pp. 3957-3963, Cancun, Mexico Dec. 2016.
雑音対策については，消失点を構成しない線分を雑音と位置づけ，RANSACアルゴリズムを用いて除去するアルゴリズムについて数種類提案した．この成果は国内学会（研究会１件，全国大会３件）で発表した．また，現在，国際会議ICDAR（京都）に原稿を投稿し，採録結果待ちの状況である．
ローカル・デスクリプタ化，実証実験については検討しているものの，成果発表にまでは至らなかった．今後，科研費の成果として，国内外の学会，ジャーナル論文で発表する予定である．数学的な考察については成果が得られていないが，今後も継続して検討する．
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