昨年度に引き続き、以下の項目について検討を進めた (1)動的修正聴覚フィードバック実験系の構築 昨年度に引き続きフィードバック実験系と磁気調音観測装置の時間同期をとるための問題点を解決するための検討を行った。ほぼこの問題を解決する方策が見出せたことから本実験に取り掛かる準備を進めることができた (2)発話動作におけるタイミング制御機能の実現 前年度に引き続き、破裂音を対象として、破裂音の時間構造の自動検出法とそれに基づく時間伸縮法の検討を行った。また、これらの手法をもとに、破裂音の時間構造をリアルタイムに修正する修正フィードバックシステムを構築するとともに、修正フィードバックにより発話補償動作が生じることが示された。今後は、被験者数を増やすことにより、その効果の信頼性を高める実験を行う。
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