医用ボリュームデータにおける肝臓を主成分線形変形(8パラメータ)と位置姿勢スケール(7パラメータ)の計15パラメータに対して全自動で位置決めすることを問題として設定した。全探索というアルゴリズムを考案し、ソフトウェア実装、CUDAによる並列処理による高速化を行った結果、当初設定した問題を完全に解くことができた。従来、ボリュームデータに対して人手による切り出しを行ってきているが、約6時間かかっている作業であるのに対して、本システムでは、約90秒の時間で完成する。GPU以外に高速化を工夫したアルゴリズムは、ピラミッド探索、回転の均等サンプリング、ディスタンスフィールドの事前作成、などである。
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