情報弱者がモバイル環境で使用しやすい、携帯端末用の手書き文字入力インタフェースを開発することが本研究の目的である。手の平に指で文字を書く動作で生じる摩擦音を3か所のマイクで取得し、その到着時間の差から指の位置を連続的に検出する原理である。摩擦音の特性解明やそれを利用した背景音との分離法、音源位置の計算の高速化、位置の滑らかさや音の周波数分布を考慮した音源のグループ化などを検討した。予備実験装置によるテストや試作・改良を繰り返して、最終的なウェアラブルインタフェースを製作し、ある程度文字が入力できることを確認した。
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