本課題の遂行によって、マニピュレータ(ロボットアーム)を用いた物体の移動や引き出しの開け閉めなどの作業を容易にする音声とマルチタッチによる操作方式が明らかになった。設計した入力方式が習得しやすく、ハンドのさまざまな回転と物体把持を含む日常作業を容易にするものであることが、開発した操作インタフェースの評価によって示された。また、実用化されている方式と同程度の時間で作業を完了できることも明らかになった。本入力方式は、操作にスペースを必要としない点、物理負荷および認知負荷が低い点において、他の方式よりも優れている。今後の課題は、より容易な回転操作と作業を短縮する方法の提案などである。
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